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株式会社 ハイバーテック

ハイバーテック,高速シリアル・バスMotionnet対応製品を発売へ
1枚のボードで最大64モジュールを制御,多軸システムの省配線化に貢献

 ハイバーテックは,機器制御向けの高速シリアル通信システム「Motionnet」に対応した製品を発売する。1本の通信ラインで複数のモーション・モジュールあるいは入出力モジュールを接続するMotionnetは,煩雑になりがちな多軸制御システムの配線を一気に簡単できる。しかも,1枚のマスター・ボードで数十個のモジュールを制御できることから,パソコンの限られたボード用スロットを生かして高度な制御システムを構築することも可能だ。同社は2005年11月に開催される制御機器の展示会「システム コントロール フェア 2005」でMotionnet関連製品を展示する。

 半導体製造装置や電子機器の組み立て装置などの産業用機器では,より高度な作業に対応するために動きが複雑化している。このため,こうした機器に組み込まれるモーション・コントロール・システムでは,制御するモーターの軸数が急増している。ここで浮上してくる問題が配線の煩雑化である。制御用コンピュータと各モーター駆動システムを1対1で,つまりいわゆるスター型で接続すると多軸化するとともに配線の本数は増える一方だ。このままで装置の様々な部位に取り付けられたモーターに配線を引き回すと,装置の内部が配線でいっぱいになる恐れがある。配線が増えることによって増加するコストも大きな問題だ。

省配線と省スロットを実現


図1 Motionnetの基本構成
(クリックで拡大図を表示)

 こうした問題を一気に解決するのが機器制御向けの高速シリアル通信システム「Motionnet」である(図1)。Motionnetは,制御用パソコンに組み込むマスター・ボードと制御対象となるスレーブ・モジュールで構成する。ボードとモジュールは,LANケーブル(カテゴリ5eまたはカテゴリ6)で接続し,複数のスレーブ・モジュールを数珠つなぎにする,いわゆるマルチドロップ接続が可能だ。

 1本の信号線には,最大で32基のスレーブ・モジュールを接続できるので,スター型で接続するシステムに対して大幅に配線の本数を減らすことができる。Motionnetは,1枚のマスター・ボードに2系統の出力を設けることを前提に設計されているので,1枚のマスター・ボードで最大64基のスレーブ・モジュールを制御することができるわけだ。

 1枚のマスター・ボードで数多くのスレーブ・モジュールを制御できるので,パソコンのボード用スロットを節約できるという利点も逃せない。「最近は,コストダウンのために小型のパソコンを使うお客様が増えています。このため使えるスロットの数は減っています」(同社営業技術部課長の伊東健氏)。

 シリアル・バスのデータ伝送速度が最大20Mビット/秒と高速であるのもMotionnetの特長だ。高速データ伝送を特長とする既存のモーション・コントロール向けネットワーク・システムよりも,データ伝送速度は速い。マルチドロップ接続可能なモーション・コントロール向けネットワーク・システムも製品化されているが,データ伝送速度が数百kビット/秒と遅い。

既存のソフトウエアを活用して速やかに移行

 ハイバーテックは,スター型の接続を基本にした従来の制御ネットワークを構築しているユーザーに向けて,Motionnet対応製品を販売する方針である。「小型のパソコンでシステムを構築したい,配線コストを抑えたい,ユーザーの要望に柔軟に対応しながらオプション機能を追加したい,といったお客様にMotionnet対応製品の採用を勧める考えです」(伊東氏)。特にこれまで,「CPDシリーズ」や「PPDシリーズ」など同社のモーション・コントロール製品を採用していたユーザーならば,Motionnetシステムへの移行は容易である。「従来品の制御プログラムを作成するときに使っていた関数のほとんどは,Motionnet対応製品向けのプログラムにも使えます。このため従来品向けに作成したプログラムのノウハウが,そのまま利用できます」(伊東氏)。

 現在,ハイバーテックが製品化を進めているのは,PCIバス対応のマスター・ボードと2種類のスレーブ・モジュールである。スレーブ・モジュールの一つは,1軸の「位置決め・モーション・モジュール」。同モジュールにモータ・ドライバを接続することによってパルス・モーターあるいはサーボ・モータを制御できる。もう一つのスレーブ・モジュールは,入出力インタフェースを備えた「DIOモジュール」である。入力ポートと出力ポートをそれぞれ16本備える。

 同社は,今後も製品展開を進める計画である。例えば,2軸〜4軸に対応したモーション・モジュールの製品化を検討している。DIOモジュールでは,入力および出力を32本あるいは48本と増やした製品を用意する考えだ。さらに,モーション・モジュールとパルス・モーター・ドライバ回路を一体にしたモジュールの製品化も計画しているという。

システム コントロール フェア 2005で体験

 Motionnetを実際に使ったシステムは,2005年11月15日〜18日に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されるシステム コントロール フェア 2005で見ることができる。ハイバーテックは,日立製作所の展示ブース内(ブース番号)でMotionnetのデモンストレーションを実施する。

 デモンストレーションでは,リニアモーターを使って高速でレール上を移動する複数のキャリアと別の場所に置いた X-Yテーブルなどの複数の機器を1台のパソコンで同時に制御するシステムを見せる。「LANケーブルを使った,たった2系統の制御ラインで様々な制御ができることを強調するために,パソコンと制御機器を接続しているLANケーブルをわざと見えるようにして展示するつもりです」(伊東氏)。 Motionnetは,複雑化する産業用機器を効率よく開発するための有力なソリューションになりそうだ。同社のデモンストレーションは,その実力を確かめるための絶好の機会といえよう。



お問い合せ

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